企業に勤めていればもちろん給与は支給されますが、中には給与以外にも支給されるものがあることもあるでしょう。
そういったものを福利厚生と呼びますが、一般的なものの例として挙げるとすれば、住宅手当や家賃補助、食堂といったものがあるでしょう。
しかしなかにはこうした一般的な福利厚生以外にも、一風変わったユニークな福利厚生を導入している企業があるようです。
ということで今回は、「実際に導入されているユニークな福利厚生」としていくつか紹介していきます。
ユニークな福利厚生って実際どんなの?事例を紹介
ここでは実際に導入されている一風変わったユニークな福利厚生の事例を紹介していきます。
「え、こんなものもあるの⁉」といった発見と共に、お楽しみください。
事例① お昼寝を制度化
もしかしたらどこかで聞いたことがあるという方もいるかもしれませんが、15分~30分程度のお昼寝を認めるといった制度を取り入れている企業があるのです。
やはり“昼寝”と聞くとサボりのイメージがあるかもしれませんが、実は短い時間の昼寝というのは疲労回復に効果的だとされていて、頭もスッキリすると言われています。
実際に昼寝をすると、確かに頭がすっきりする感覚はありますよね。
疲労回復や頭のスッキリ感といったところから“仕事の効率化”に繋がると考え、このシステムを導入したとのこと。
一見「その寝ている時間も仕事していればいいじゃん」と思うところもありますが、しっかりとした賢い制度の改革だと言えるでしょう。
事例② 軽食や飲み物を無料化
中には「コーヒーを飲む際にはここに50円入れてください」といったような感じで課金制にしている企業もあるでしょう。
しかしそんな中で、軽食や飲み物といったものを無料で支給するといった制度を導入している企業もあります。
飲み物が無料となっていることはたまにあるかもしれませんが、軽食まで無料となるとあまり見ないパターンなのではないでしょうか。
一人暮らしで毎日のようにお昼ご飯をコンビニに買いに出ているという方であれば、この制度のおかげでわざわざ買いに出なくてもよくなります。
またお財布とのにらめっこをせずに、純粋に今食べたいものを選べるようにもなるでしょう。
ある意味、社員のストレスフリーにも繋がっていると言えますね。
事例③ 出戻りの場合に同じ役職で復帰できる制度
これ、なかなか挑戦的な制度だと思います。
もちろん色々と条件はあるようですが、条件を満たした方には「出戻り手形」というものが支給され、それを持った状態で退職後2年以内にもう一度入社すれば、退職前の役職にそのまま復帰できるという制度です。
実家の都合や家庭の都合など色々な事情で退職せざるおえない状況になってしまう方もいるかと思いますが、こうした制度があると安心できます。
2年という期間であれば産休や育休よりも長い期間ですので、産休育休だけでは補えないといった時に上手に利用していくこともできそうですよね。
事例④ 入社後にキャリアを手にする後押しをしてくれる制度
これは超がつくほどの大企業が取り入れている制度です。
新たなキャリアを積むためとして、勉強に集中できるよう、最長で2年間の休暇を取ることが可能だというものなのです。
なかなか入社後に新たな資格等を取得することは難しいことでありますが、そうした新たなキャリアアップを後押ししてくれる制度となっています。
継続3年以上の正社員が対象になるという条件はありますが、やはり大企業という人材の豊富さがあるからこそできる制度でもあると言えますね。
事例⑤ 社員が一斉にコーヒーブレイクをする制度
これまた一風変わった制度ですね。
ある指定した時間に社員が一斉に業務を止め、コーヒーを片手に談笑し始めます。
これは社員同士のコミュニケーションを大事にするための制度とのことで、リフレッシュや気分転換といった目的があるようですね。
仕事の中でコミュニケーションというのは切っても切れない縁ですし、連携力を高めるためにも大事な事でしょう。
学校でいうところの授業と授業の間にある休憩時間のようなことでもありますよね。
あの時間もやはり頭を一度休ませるといった目的な集中力を保たせるためといった目的があるはずなので、そう考えてみるとやはり必要な時間であると言えますね。
事例⑥ 食器の金継ぎに協力してくれる
陶磁器が割れてしまった際の修復方法として知られている金継ぎですが、この金継ぎを福利厚生として導入している企業もあるようです。
というのも、金継ぎを自分で行えるキットというのがあり、それを企業が社員に配布するといったシステムになっているとのこと。
仕事の場においての福利厚生が多い中でこうした家庭内の楽しみを提供するといった福利厚生も楽しいですね。
作業中には家庭内の会話も増えるでしょうし、いつもと違う時間が過ごせるはずです。
次の章ではこの金継ぎについて、どのようなものなのか、魅力や特徴といったところを解説していきます。
福利厚生で金継ぎって実際どーなの?
さて、前の章で福利厚生の一環で金継ぎを導入している企業があると紹介しました。
しかし実際のところ、「金継ぎを福利厚生のひとつに導入したとして、どのようなメリットがある?」と疑問視をした方もいるでしょう。
ということでここからは、「金継ぎとはそもそもどのようなものなのか」というところから始め、福利厚生の金継ぎを導入することのメリットを見ていきます。
そもそも金継ぎってどんなもの?基本的な知識を持とう
まずは金継ぎについて基本的な情報を見ていきましょう。
いくら「福利厚生に金継ぎがよい」と言われても金継ぎそのものについて知識がないことには仕方がないので、しっかりとここで解説していきます。
金継ぎは伝統技法でもある
現代に生きている方の場合、一度壊れた陶器は“捨てて新たなものを購入する”という流れが一般的でしょう。
しかし昔はそういうようにいかず、一度破損をしてもまたそれを直しながら使い続けるといったことをしていました。
そのため「陶器がまだ貴重だった頃から受け継がれている技法である」と言えるのです。
金継ぎそのものでは無いものの、似たような技術が使われたものが縄文時代にも存在していたと言われているので、この技術というのはとても古くから受け継がれているものだと考えられています。
金継ぎとは言いつつ接着のために使用するのは漆
実は金そのものを使って破損部を修復しているわけではありません。
破損している部分をつなげるのに使用しているのは、漆です。
そしてどこに金を使用しているかというと、その漆に沿って金粉を付けることにより、見た目をキレイにするというところに使用しています。
「金」とは言いつつ使用しているのは金粉だけ。
そのためイメージよりもコストが高くないといった印象を受けるかもしれませんね。
金継ぎをすることで器に新たな芸術性が生まれる
先ほども言った通り金粉というのは見た目をキレイにするために使用していると話しました。
それだけ金粉を付けるとキレイになるということですね。
実際に金継ぎをした器を目にすると、どこか高級な印象を受けますし、とても上品な仕上がりになっていることが分かります。
そのため一度は破損した陶器ではあるものの、金継ぎをすることでまた新たな器として生まれ変わり、新たな顔を見させてもらうことが出来るのです。
入った傷がそのまま模様となりますから、唯一無二な芸術品ともいえるでしょう。
福利厚生に金継ぎを導入って、どんなメリットがある?
大概金継ぎについては知って頂けたかなと思います。
ということでここからは「福利厚生に金継ぎを導入するとどのようなメリットがあるのか」というところを解説していきます。
一味変わったユニークな福利厚生を導入すればそれだけで注目を浴びるチャンスにもなりますので、ぜひご検討ください。
社員の“モノ”への心がけを再確認できる
金継ぎというのは一度破損したものをまた再利用するために修復するということが目的です。
そのため「一度壊れたものをまた直して使っていく」ということが大前提としてあるわけです。
こうした感覚を金継ぎを通して社員が感じることによって、物持ちの良さが育まれるでしょう。
会社のなかにあるものについて大事に扱うようになれば、遠回しではありますがコスト削減になりますし、最近話題のSDGsにも自然と取り組んでいることになります。
そうなれば企業として取引先からの印象も良くなるかもしれません。
社員のプライベートにも寄り添えるようになる
もし社員が金継ぎをするとなれば、それは社員がプライベートで使用している陶器を金継ぎすることになります。
「軽食・飲み物無料」といった福利厚生も重要ではありますが、これは会社にいる間しか受けることができません。
しかし逆に金継ぎの場合には会社に居なくても受けることが出来る福利厚生となります。
プライベートを充実させるために働きかける福利厚生というのはなかなかやろうと思っても難しいことですので、こうしたものを導入することで実現できるかと思います。
社員同士のコミュニケーションに繋がるかも
もし家庭を持っている社員であれば家族の分として金継ぎを行うことができるでしょうし、もし家庭を持っていない社員であっても社員間でそれに関する会話が弾むこともあるでしょう。
そうなれば社員間のコミュニケーションに繋がりますよね。
普段からコミュニケーションをよく取り合っている仲であれば、仕事もより円滑に進むはずです。
福利厚生というのは社員のためではありますが、それが巡り巡って企業のためにもならないと意味がありません。
この「金継ぎ」というのはしっかりとその役目をはたしてくれるかと思います。
そしてこの金継ぎについて、実は「金継ぎキット」として自分で金継ぎを行えるキットを出している企業があり、それを社員に配布して福利厚生としているといった企業も多くあります。
次の章ではその「金継ぎキット」について、詳しく見ていきましょう。
福利厚生に金継ぎを導入するのに適したキットがある?
先ほども少し触れましたが、自分で簡単に金継ぎが出来るように組み込まれた「金継ぎキット」なるものがあります。
そうしたものを希望する社員に配布する、といった形で、金継ぎを福利厚生に導入している企業が多いようです。
ということでここからはその金継ぎキットについて、そもそもキットを販売している企業はどのような企業なのか、そして金継ぎキットそのものについても解説していきます。
金継ぎキットを販売している“株式会社つぐつぐ”について
とにかく我々は金継ぎに関して専門的に扱っており、器や金継ぎについての事業を色々と展開しています。
オンラインでの金継ぎマッチングサービスといったものや海外に向けての金継ぎサービスも実施中です。
金継ぎキットについての解説の前に、会社について少し紹介していきます。
伝統を大事にしています
我々のミッションとして、伝統技術で人やサービスを繋ぎ、関わっていく人の幸せを創出していくというものがあります。
また伝統的な文化の魅力を継承していくといったことも重要視しているので、海外への繋がりといったところでも事業を展開しているところです。
IT×伝統の組み合わせでこれまでにないプラットフォームを作り出しています
先ほども言った通り伝統を受け継いでいくといったところをミッションの一つにしていますが、特に「ITと伝統の融合」といったところも力を入れているところであります。
というのも、“貴重な技術を持つ職人さんと伝統に興味のある方をつなぐプラットフォーム”として、業界初の試みに挑戦しているのです。
ITを上手に活用して、より気軽に伝統に触れることが出来るといったところも魅力の一つとなっています。
つぐつぐの金継ぎキットってどんなもの?
ここからは具体的に金継ぎキットについて紹介していきます。
通販サイトでも購入が出来るようになっていますが、毎日のようにランキングを独占するといった売れ行きとなっています。
そんな金継ぎキットもいろいろと種類があるので、その種類や種類別の特徴についても紹介しましょう。
目的別に種類を選ぼう
つぐつぐで販売している金継ぎキットにはいくつか種類がありますが、基本的な作り方の工程は同じです。
では種類によって何が違うのか、それは使用する粉ですね。
商品は5種類あって、
つぐキット金 :金粉0.1g+真綿1点
つぐキット金銀 :金粉0.1g+銀粉0.2g+真綿2点
プレミアムつぐキット:金粉0.3g+銀粉0.5g+真綿2点
プラチナ金継ぎキット:金粉0.3gプラチナ粉0.3g+真綿2点
金増量つぐキット :金粉0.5g+真綿1点
といったラインアップになっています。
金継ぎを行う工程で真綿を使用するのですが、それぞれの粉で使う真綿を変えなければならないので、基本的には1種類の粉につき1つの真綿がついているといった感じになっています。
初心者の方であればまずは「つぐキット金」でお試しといった感じで、その後に修復する器の数に応じて粉の多いものへと挑戦していくといった流れがよいでしょう。
お値段的にはどんな感じ?
最後に値段についてお話していきます。
一番お手頃な初心者用の「つぐキット金」は税込みで9980円。
そこに銀粉が0.2gと真綿が1つ追加された「つぐキット金銀」は税込みで10780円となっています。
またそこに金粉銀粉共に量を増やした「プレミアムつぐキット」は15980円。
プラチナでの装飾をしたい場合におすすめの「プラチナつぐキット」は19980円となっています。
「とにかく金粉だけでいいから量を多くやりたい」という場合におすすめの「金増量つぐキット」は、金粉の量は5倍ながら料金は2倍の19210円です。
実際に福利厚生としてつぐキットを導入する際には、こうした商品をどのようにして配布するのかを柔軟に検討して頂くこともできます。
(※つぐキットの値段は2021年10月現在のものです。金粉の時価の変動により、金額を見直すことがあります)
金継ぎキットを使って、社員みんなでオンライン金継ぎ教室を受講できる
つぐつぐでは、つぐキットを社員の福利厚生として10個以上まとめてご購入いただいた企業様に対して、オンライン金継ぎ講座を1回1時間無料で行うサービスを行っています。
ご家庭で各自で金継ぎを行うのもよいですが、社員のチームビルディングや研修として、一緒に手を動かして金継ぎするのも楽しいですよね。
また金継ぎには、メディテーションとか、心のヒーリング作用があると近年言われています。
ストレスの多い職場で、リラックスする機会になり、その後の仕事のパフォーマンスを改善できるかもしれません。
またコロナ禍に分断された世の中で、社員間のコミュニケーションを促進し、良好な人間関係を生み出すのにも有効だと言えます。
よくある福利厚生ではなく、ユニークで新しい「金継ぎ」の福利厚生をご検討の企業様は、是非つぐつぐにご相談ください!
「まとめ 社員のプライベートを充実させる福利厚生」
企業によって、企業の特色も時には生かされている、福利厚生。
日本中の企業の中にはユニークな福利厚生を導入しているところも多くありますが、今回はその中でも「金継ぎ」を導入した福利厚生をフューチャーしました。
株式会社つぐつぐが販売している「つぐキット」シリーズを福利厚生として導入しているという企業も増えてきていて、“社員のプライベートを充実させる手助けができる”といった魅力があるものとなっています。
なかなか社員のプライベートにまで尽くすことのできる福利厚生は難しいかと思うので、ぜひこの際に導入をご検討ください。