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【金継ぎ教室 初心者の体験実録】1日目|入会初日は、道具を自分で作る!

伝統的な金継ぎへの第一歩、金継ぎ教室に入会

先日、1日ワークショップで「金継ぎピアス」を作りましたが

もっと本格的に金継ぎをやりたい!と思い、

東京の伝統的な金継ぎ教室に入会してきました!

伝統的な金継ぎ教室の初日に習ったこと

職人は「金継ぎ道具」を自分でつくる

一番最初に、金継ぎで使う「へら」をつくりました。

大きい三角のアクリル板を、アクリルカッターで2つに切ります。

結構しんどくて、結局先生にやってもらいました。

はりよ金継ぎ教室初日
アクリルカッターでアクリル板を切っているところ

サンドペーパーで、アクリル板の切った断面を平らにします。

  1. 耐水サンドペーパー600番を大きな定盤の上にのせ、水をかけてから、平行にしてヤスる
  2. 同様に、耐水サンドペーパー 1000番でもヤスる

サンドペーパーは、番号が大きいほど、目が細かいです。

サンドペーパーには、空(から)と耐水(たいすい)の2種類あり、

空は水なしでヤスるものなので、同じ番号でも目が粗いです。

使ったサンドペーパーは何度も使うので、すぐには捨てません。

職人さんの、モノを大切に使い、無駄にしない心得が表れているのかと思います。

…ここまで、金継ぎに関係ないけど、1時間くらいかかりました。

金継ぎの最初の工程、素地調整(そじちょうせい)

いよいよ金継ぎです!

友達から借りた、一枚3,000円くらいする吉田直嗣さんの素敵な作品と、

金継ぎ教室で無料でいただける割れた器の、

計2枚実践しました!

【1.素地(そじ)調整】割れた器の角をとります

空研ぎサンドペーパー240番を3つ折りし、お皿の角をとります。

角に45度くらいの角度で当ててヤスります。

ヤスると粉がでますが、手でなくティッシュで払うよう気を付けます。

(手を切ってしまうことがあるので)

どれくらいヤスるかは、好みです。

最後の金のラインを太くしたいなら大きく角をとり、

細いラインにしたいなら、少しだけヤスります。

※友達のお皿は、どこかの金継ぎ屋さんで一度修理を依頼したけれど、はがれちゃったのだそうです。

そのため、まずは剥がれ残りを完全にとるのに、カッターでゴリゴリ削ることになり

そこにかなり時間がかかりました…^^;

【2.素地(そじ)固め】器の断面に漆を塗ります

木地呂(きじろ)漆(=「透き漆」ともいいます)を定盤に1滴垂らし、先ほどアクリル板から作ったへらで混ぜます。

漆の成分の偏りをなくすためだそうです。

続いて、筆で、木地呂漆をお皿の割れた面を、薄く塗ります。

塗りすぎると、この後焼いたときに垂れてしまうので、注意します。

木地呂漆を塗ったところを、ティッシュで5回くらい抑えてふき取ります。

【3.焼き付け】漆を塗った器を120℃で焼きます

120度の窯で、木地呂漆を塗った器を2時間焼きます。

自宅では、オーブンやホットプレートで焼いてもよいそうです。

焼かずに、1週間うるし風呂の中に置いておく、という方法もありますがが

焼く方がダントツ早いです。

この焼き付けにより、漆の中にある「ウルシオール」という成分が、

空気中の水分を吸って酸化するそうです。

プロの漆職人になるために、金継ぎ教室に通う頻度

私のような日中仕事をしている人でも通えるように

私が通い始めた金継ぎ教室のプロを目指すコースには、週2回、夜に教室があります。

(そして同じ講師です)

そのため私は、その週2回通うことにしました。

それだけでなく、家でも復習・練習しようと思うので、少しずつ道具・材料も買っていこうと思います。

明後日また教室で続きができるなんて、楽しみ♪

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